【中小企業経営者必見!】理想的な仕事とは?最新の世論調査結果から見る中小企業の採用戦略
- 中小企業診断士 田村雅紀
- 2024年8月8日
- 読了時間: 4分
現代の中小企業が直面する大きな課題の一つに「人手不足」があります。人材を確保し、優れたチームを構築するためには、求職者がどのような仕事を理想的だと考えているのかを理解することが重要です。令和5年11月に行われた最新の世論調査の結果をもとに、求職者が求める理想的な仕事像について解説し、それを中小企業の採用活動にどのように活かすべきかを解説していきます。
最新の世論調査結果

令和5年11月に実施された世論調査では、求職者が理想とする仕事についていくつかの主要なポイントが浮き彫りになりました。
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が62.2%と一番高く、以下、「私生活とバランスが取れる仕事」(55.2%)、「自分にとって楽しい仕事」(54.2%)、「自分の専門知識や能力が活かせる仕事」(36.4%)、「健康を損なう心配がない仕事」(35.2%)などの順になっています。
都市規模別に見ると、「私生活とバランスがとれる仕事」、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げたものの割合が大都市で、「健康を損なう心配が無い仕事」を挙げたものの割合は中都市で、それぞれ高くなっている。
収入に関しては、「収入が安定している」が1番で、「高い収入が得られる仕事」は8番目となっていることより、私生活とのバランスがとれていれば、「高い収入でなくてもよい」と考えている人が多いことが分かります。
また、「自分にとって楽しい仕事」に関しては、令和4年の調査に比べて2.3%上昇しており、仕事に対して「やりがい」や「楽しさ」がさらに求められて来ていることが分かります。
(出典:理想の仕事に関する世論調査(内閣府))
中小企業が取るべき採用戦略

上記の調査結果をもとに、中小企業が人材を効果的に採用するための具体的な戦略について解説していきます。
柔軟な働き方の導入
リモートワークやフレックスタイム制度を導入することで、求職者の多様なニーズに応えることができます。特にIT技術を活用することで、業務の効率化を図りつつ、柔軟な働き方を実現することが可能になります。
ワークライフバランスの向上
過度な残業を削減し、社員がプライベートと仕事を両立できる環境を整備することが重要です。例えば、定時退社を推奨する取り組みや、有給休暇の取得率を向上させる施策を導入することが考えられます。
キャリアパスの明確化と成長機会の提供
社員が自己成長を実感できる環境を整えることが大切です。定期的な研修やスキルアップの機会を提供し、明確なキャリアパスを示すことで、社員のモチベーションを高めることができます。
魅力的な企業文化の構築
社員同士のコミュニケーションを促進し、フラットな組織文化を育むことが求められます。例えば、定期的なチームビルディング活動やオープンドアポリシーの導入が効果的です。
競争力のある給与と福利厚生の提供
市場水準に合った給与を設定し、充実した福利厚生を提供することで、求職者にとって魅力的な企業となることができます。特に住宅手当や育児支援、健康保険などの福利厚生を充実させることが重要です。
まとめ

最新の世論調査結果から見ると、求職者が理想とする仕事には、ワークライフバランス、柔軟な働き方、成長機会、魅力的な企業文化、充実した給与と福利厚生が重要な要素となっています。
中小企業の場合、従業員にノートパソコンを支給していないためにリモートワークが導入できなかったり、他社に負けない給与水準を提示することが難しかったりすることがあります。
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